ファイアーエムブレム無双 風花雪月 兵種評価

ファイアーエムブレム無双 風花雪月」のストーリーを攻略する上で、使用可能な汎用の最上級兵種11種の使い心地を、SABCDの5段階で評価していきます。

評価の基準ですが、難易度ハードで戦績Sランクを取るのに貢献できる兵種は高評価とします。戦績を算出する項目は「クリアタイム」「撃破数」「被ダメージ割合」の3つ。従って、下記条件に当てはまる兵種ほど高評価となります。

  • 攻撃力や移動速度が高く、クリアタイムを短縮できる兵種
  • 攻撃範囲が広く、撃破数を稼ぎやすい兵種
  • 防御力や状態異常付与性能に優れ、被ダメージ割合を抑えられる兵種

 

兵種評価

エピタフ : S

剣を扱う、傭兵系の最上級職。

攻撃速度や移動速度が高く、小回りの効きやすい兵種です。これを活かし、敵の大軍を誘導したり、魔獣相手にヒット&アウェイを仕掛けたり、といった立ち回りも得意。

加えて、傭兵時代に習得できる戦技「風薙ぎ」が攻防両面で優秀。この戦技は、風属性攻撃で敵を空中に打ち上げるというものです。敵は空中にいる間は行動不能となり、一方的に攻撃を仕掛けられるようになります。

更に、「風薙ぎ」は風属性攻撃であり、本作の風属性攻撃には敵を風裂状態にする追加効果があります。この状態異常を受けた敵にダメージを与えると、空中に打ち上げることができます。つまり、風薙ぎによる打ち上げが終了しても、すかさず風裂状態による打ち上げが発動します。剣は本作の武器の中でもトップクラスに攻撃の出が早いため、敵に着地する隙すら与えず、お手玉にできます。ハメ戦術でワンサイドゲームを展開できる最強兵種です。

打ち上げ攻撃と風裂状態を使いこなせる兵種は、本作のMVPと言えます。

 

トリックスター : A

盗賊系の最上級職。

剣を扱う兵種であり、エピタフと同じく戦技「風薙ぎ」が扱えるため、活躍が狙えます。但し、兵種の基礎ステータスがで比較するとエピタフより力が2低く、殲滅力はやや落ちます。

加えて、強攻撃や兵種アクション使用時に、高速で前進してしまうという困った特性があります。これにより、正面の敵に連続攻撃を仕掛けている最中に、敵を追い越してしまい、コンボが途切れる羽目に。その間に風裂状態が解除されてしまいやすく、今ひとつ使いづらい兵種です。

但し、兵種スキルで鍵開けができるのは利点。宝箱のあるマップでは、一時的にエピタフから兵種変更して出撃させるという運用が良いでしょう。

 

ダークナイトホーリーナイト : A

槍を扱う、ソシアルナイト系の最上級職。ダークナイトホーリーナイトは、兵種アクションの僅かな違いを除けばほぼ同性能であるため、まとめて紹介します。

移動力に優れた騎乗兵種であり、常に制限時間に追われる本作では非常に重宝します。特に、サイドミッションをこなすために離れた地点まで急行させるにはピッタリの兵種。

戦闘面でも、風属性の戦技「旋風槍」が使用できるため、エピタフと同様のサンドバッグ戦法が使えます。また、Bボタンでダッシュも可能であり、戦技で吹き飛ばした敵に駆け寄って追撃を与えるのに便利。但し、「旋風槍」は「風薙ぎ」に比べてリーチが短いため、敵が大量に出現した際の殲滅力はイマイチ。

また、役割対象である傭兵系兵種が、騎馬特攻武器「レイピア」を装備していることが多いのも逆風。適宜馬から乗り降りして戦う必要があるため、やや不便さも目立ちます。

 

ファルコンナイト : S

ペガサスナイト系の最上級職。

兵種アクションで、Xボタンを押すと打ち上げ攻撃を繰り出せるのが最大の強み。戦技を使うこともなく敵を打ち上げ、一方的に殴れるという反則じみた兵種です。

加えて、その状態で強攻撃を繰り出せば、「高空状態」に移行。これは、空中で敵を一方的に攻撃できるというモードであり、かつ浮いているため地上の他の敵からの攻撃も受けません。攻めも守りも盤石すぎる兵種です。

飛行特攻という弱点は一応存在するものの、特攻武器である斬翼刀や手槍を装備している敵はほぼ居ないため問題なし。弓兵とも戦わなければ良いだけなので、特攻は警戒するに値しません。

 

ドラゴンマスター : C

斧を扱う、ドラゴンナイト系の最上級職。

今作の斧は振りかぶりのモーションが長く、攻撃の出が遅いのが困りもの。その間に周囲の敵から先に攻撃されてしまうと、怯み状態となり斧攻撃が中止されるため、やや使いづらい武器と言えます。

加えて、ドラゴンマスターは攻撃時に空中から地面に斧を振り下ろすのですが、このモーションも厄介です。敵との距離感が掴みづらいため、見当違いの場所に斧が振り下ろされ、攻撃を外すこと多数。その隙に敵に集中砲火を食らわされ、大ダメージを受ける危険もあります。

一方で、習得スキルは総じて優秀です。攻撃力を大幅にブーストさせる「力+10」、緩い条件でダメージを2割アップできる「攻めの用兵術」、氷属性攻撃の戦技「クラッシュ」など、有益なスキルを次々習得。特に、本作の氷属性攻撃は、命中時に敵を氷結状態にして行動不能にできるため、攻防ともに役立ちます。

必要なスキルだけ回収させたら、さっさと重装系の兵種に転職させたいところ。

 

グレートナイト : A

斧を扱う、アーマーナイト系の最上級職。

斧兵共通の悩みとして「先制攻撃を許しやすい」という点がありますが、グレートナイトは守備力が異常に高く、ほとんど敵からのダメージを通しません。加えて、スキル「不動」により、敵に殴られても怯みづらく、自身の攻撃が中断されません。斧兵として合理的な能力を持っており、事前にドラゴンマスターのスキルを回収しておけば活躍が見込めます。

但し、重装兵種特有の移動の遅さは考えもの。覚醒を優先的に発動させて移動力を高めてやるなど、何らかのフォローは欲しいところです。

 

ボウナイト : C

弓を扱う、アーチャー系の最上級職。

間接攻撃とデバフが得意という、無双に全然向いていない兵種。通常攻撃は連射性能が低いためダメージ効率が悪く、兵種アクションも遠隔で敵をチマチマ削る攻撃ゆえに戦闘が長引きます。

戦技は「ハンターボレー」や「穿空の矢」など優秀なものを覚えますが、いずれも空に矢を打ち上げてから着弾するまで待つというものであり、タイムラグが生じます。この無防備な時間に敵の攻撃を受け、大ダメージを受けてしまうことも多数。このせいで、戦績Sランクを逃す戦犯になることが多い兵種です。

それでも、拳闘士系の敵に対して相性有利を取れるというのは、ボウナイトだけの強みであり、役割対象に対してピンポイントな仕事が存在します。ダブルを組ませたり、無双奥義を優先的に使用させたりして、安全保障に努めつつ運用したいところです。

 

ウォーマスター : S

籠手を扱う、拳闘士系の最上級職。

スターンゲージ破壊の鬼とも言える兵種。習得戦技には「ガード崩し」「ガード不能」「スタンゲージ削り」といった特性が付与されているものが多く、敵のスタンゲージを表示させるのが非常に得意。加えて、通常攻撃の速度も高いため、表示されたスタンゲージをどんどん削ってくれます。結果として、あっという間に「必殺の連撃」を発動させ、敵を粉砕してくれます。

その上、戦技「旋風脚」「炎旋脚」による打ち上げ攻撃も可能。この戦技は打ち上げ時間が長く、敵が地上に降りて来る頃にはスタンゲージはほぼゼロです。そのまま、旋風に巻き込んだ周囲の敵ごと「必殺の連撃」で倒せるため、撃破数稼ぎに大貢献してくれます。

唯一残念なのは、籠手メインのユニットがラファエルとバルタザールのみと希少なこと。こんなに強い兵種なんだから、もっと要員を増やしてほしい所です。

 

グレモリィ : D

プリースト・メイジ系の女性専用最上級職。

間接攻撃専門兵種という点はボウナイトと共通ですが、無双ゲームへの適性はボウナイト以下。本作の魔法は弓以上に出が遅く、発動までに敵の攻撃を許しやすのが難点です。その上、物理攻撃への耐性はペラペラ。つまり、攻撃をしようとしたら、逆に敵に袋叩きにされて一瞬でロスト、といった展開の起こりやすい最悪の兵種です。

加えて、状態異常による防御手段をほとんど持たないのもマイナスポイント。本作の魔法は属性が6つに分かれていますが、女性魔道士が戦技で多く覚えるのはの4属性の魔法です。これらで与えられる状態異常の内、炎上感電は与ダメアップの効果しかなく、身を守るのには使えません。呪縛は敵を足止めする状態異常ですが、グレモリィの役割対象である弓兵は、移動できなくとも遠隔攻撃をしてくるのでほぼ無意味。また、HP吸収に頼る戦法は「被ダメージ割合」の評価が悪化しやすいため使い物になりません。

但し、の魔法を習得可能なユニットだけは、例外的に評価が上がります。ウィンドやシェイバーで敵を風裂状態にしてしまえば、安全に敵を撃破できるからです。

性能は酷いですが、この兵種にはリシテアやドロテアをはじめ人気ユニットも多いため、手厚く介護しながら使っていきたい所です。

 

ダークビショップ : C

プリースト・メイジ系の男性専用最上級職。

グレモリィと同様に無双ゲームには向かない性能ですが、兵種スキル「耐性衰弱」を持つ点は評価ポイント。これは、敵に与えた状態異常の持続時間が伸びるというスキルです。これにより、風裂状態や氷結状態にした敵の行動不能時間が長くなり、安全性がアップします。

特に、敵を打ち上げて風裂状態を付与する戦技「エクスカリバー」との相性は最高です。戦技自体の持続時間が長いため敵のHPをガッツリ削れ、終了後も敵を打ち上げられるため、隙がありません。

また、兵種スキル「騎馬特攻」と習得スキル「弓崩し」のお陰で、終盤に出現数の多いボウナイトに対してかなり強気に出られるのも有難い所。明確な役割対象が存在するぶん、魔法系の中ではまだ使える兵種です。

 

まとめ

本作では、エピタフ・ファルコンナイト・ウォーマスターは特に扱いやすい兵種であり、逆にグレモリィは扱いづらい兵種という印象です。剣聖の一強だった「ファイアーエムブレム無双」とは異なり、剣以外の兵種の使い勝手も向上した点には個人的に好感が持てます。