ファイアーエムブレム 歴代最強ユニット(暗黒竜~風花雪月無双)

ファイアーエムブレム(FE)シリーズには毎作、印象的な超強力ユニットが登場します。1人で敵兵を全滅させる無双ユニットや、いくら攻撃を受けても倒れない鉄壁のユニットなどは、プレイヤーの記憶に強く焼き付きます。また、「10マス先に攻撃できる」「味方を任意の場所に転送できる」など、反則級の能力を持ったサポートユニットも存在。便利すぎる能力は、SRPGのゲームバランスや考える楽しみを根底から覆しかねません。

そこで、各作品で最も強いと考えられるユニットを、以下にまとめてみました。なお、本記事は、過去の記事(↓)をベースに、最新作までの内容を追加したものになります。

 

また、最強ユニット同士を作品間で比較し、彼らがゲームバランスに与える影響の大きさを次の★1~★5で評価しました。

☆☆☆☆:活躍範囲は狭いながらも、軍に不可欠な独自の性能を持つユニット。

★★☆☆☆:常識的な範囲内で、優れたパラメータを持ったユニット。

★★★☆☆:作品内ではずば抜けた能力値を持つ、スタメン確定のユニット。

★★★★:多数の敵を殲滅するエース、またはエースをサポートするユニット。

★★★★★:ゲームバランスを崩壊させかねない、革命的な万能ユニット。

 

なお、この点数は、次の5項目で採点をしています。この条件に5つとも当てはまるなら★5、1つだけ当てはまるなら★1、となります。

  • 1人で多くの敵を殲滅する「無双プレイ」が行えるアタッカーである。(または、他のアタッカーに無双をさせる能力を持つサポート要員である。)
  • 強力なボスや特殊能力持ちといった難敵を撃破できるアタッカーである。(または、他のアタッカーに難敵を撃破させる能力を持つサポート要員である。)
  • 上記の仕事を独力で行える。
  • 運の良し悪しに関わらず活躍ができる。
  • マップの種類を問わず活躍ができる。

 

但し、限られた章でのみ参戦するお助けユニット(アトス・漆黒の騎士・ガルザスなど)は、本記事の対象としません。

 

 

暗黒竜と光の剣紋章の謎

オグマ / ナバール★★★☆☆

圧倒的成長率を誇る傭兵コンビ。

力・速さ・守備という主要パラメータの成長率が軒並み30%~60%という高水準でまとまっており、最終的な能力期待値は次の通り。適当に使うだけで、勝手にカンストだらけで穴のないステータスに育ってくれます。特にオグマは守備期待値20という鉄壁ぶりであり、紋章第2部では守備期待値カンストユニットは他にシーマのみ。その上、高い速さと幸運のお陰で、そもそも敵の攻撃は当たりません。敵軍の群れに単騎突撃させても平気で生還してくれる、頼れるエースです。

 

また、彼らのクラス「勇者」は、屋内で下馬不要な唯一の剣メイン上級兵種です。本作の剣は他の武器種に比べて圧倒的に軽い優遇武器であり*1、敵に対しガンガン追撃を取れます。加えて剣は、終盤の竜対策になるドラゴンキラーや、厄介な勇者を倒せるソードキラーなど、バリエーションが多く活躍の場が豊富。どんなマップでも運用がしやすい、優秀なユニットです。

 

マリク:★★☆☆☆

優秀なオグマとナバールですが、「間接攻撃に反撃できない」という弱点があります。それゆえ、直接武器と間接武器が入り混じった増援が大量に湧くマップなどでは、敵の殲滅に苦戦しがち。そんな場合に備え、大量の敵を反撃で一掃する「地雷戦法」が取れるユニットを、別で用意しておきたくなります。そして、この作品で最も地雷適正が高いのがマリクです。

屋内で下馬不要かつ直間両用武器を潤沢に使用できるユニットの中では、最もバランスの良い成長をする彼。魔道士ながらHP・守備が良く伸び、敵の集中攻撃を受けても簡単には落ちません。また速さが高く、かつ重さ1のファイアーを持てるため、回避率もなかなかのもの。同じく手槍地雷戦法が強力なドーガに比べても、移動力の点で優位に立ちます。

但し、魔力の成長率が20%しか無く、攻撃面は伸び悩みがち。加入も10章と早くはなく、育成を急ぐ必要があります。星のかけらを持たせ、専用魔法エクスカリバーで飛竜狩りをするなどして、一気に育て切りましょう。

 

外伝

アルム:★★★★

暗黒竜と光の剣」や「紋章の謎」とはシステムが一風変り、自軍の戦闘用武器が剣・槍・弓・魔法の4種類に整理された本作。その中でも特異な性能を持つのが、射程1〜5を誇る弓です。この圧倒的強武器を自軍で唯一まともに使いこなせるのがアルムです。

外伝の自軍アーチャーであるパイソンやレオは、揃いも揃って成長率がお粗末。力が伸びないため敵にダメージが通らず、速さが伸びないため追撃もできず、技が伸びないため攻撃も当たりません。それに対し、アルムは力・技・速さが全て優秀で、敵を遠距離からバシバシ屠ってくれます。

 

また、アルム編では、命中100・重さ0を誇る優遇武器「聖なる弓」が手に入るのもポイント。自動回復効果もあるため、アルムに持たせれば不沈の壁役としても運用できます。厄介な敵のボウナイトや魔女を1人で相手取る無双プレイも可能です。

加えてラストマップでは、セリカと隣接時に確定で必殺が発動する、通称「ラブラブアタック」が可能。これにより、ジュダやガネフといった危険なボス敵を、遠方から暗殺できます。主人公の名に恥じぬ活躍ぶりです。

 

カチュア:★★★☆☆

アルム軍のエースがアルム自身であるのに対し、セリカ軍のエースはこの人。

カチュアのクラスは今作初登場となるファルコンナイトであり、攻撃力・スピード・機動力のいずれにも優れる便利なアタッカーです。特に、スキル「魔物特攻」により、魔物に対するダメージが+20されるのが非常に強力。セリカ軍に頻繁に登場するドラゴンゾンビ、ビグル、ガーゴイルといった飛行系魔物を空中戦で撃墜できるのは助かります。

加えて、今作には砂漠・沼・山岳などの不整地に囲まれたマップが多く、その上を自由に飛び回れる飛行兵は敵の誘導に大活躍。屋内戦ではなぜか壁も飛び越えられるため、攻城戦マップの切り込み隊長としても優秀です。

他の飛行兵と比べて攻・速・守の成長バランスに優れる上、登場時期が早く育てやすいのもポイント。便利で運用しやすいユニットです。

 

聖戦の系譜

未プレイのため不明。騎兵と風魔道士が強いらしいですね。

 

トラキア776

オーシン / カリオン / アスベル:★★★★

異常な数の増援との消耗戦を強いられるマップが続く本作。例えば19章では、毎ターン5体の増援が20ターンにも渡って出現し、合計100体もの敵を相手取る必要があります。このようなマップでは、敵5体を反撃で一掃できる直間両用の地雷要員が必要であり、かつ20ターンに渡って運負けを起こさない安定性が求められます。そんな状況下で活躍する地雷三銃士が、オーシン・カリオン・アスベルです。

3人ともHP・速さ・幸運・守備といった防御面のパラメータの成長率に優れ、簡単には敵に切り崩されない安心感があります。特に、高いHPのお陰で疲労状態になりづらく、長期戦適性があるのは嬉しい点。加えて、3人の追撃必殺係数はそれぞれ「3」「4」「3」と優秀であり、必殺による殲滅力も光ります。

中でもオーシンは、高威力高命中の専用斧「プージ」を1章から入手でき、かつスキル「怒り」で反撃時は確定必殺となる、火力抜群の壁役です。体格が伸びやすいため攻速落ちしづらく、捕縛要員としても有用。HP・力・速さ・守備と、主要パラメータの成長率にも穴がありません。一方、地雷戦法の主力武器となる手斧は入手機会がやや少なく、注意が必要です。

カリオンは、HP以外の全能力がオーシン以上の成長率という破格の男。入手が容易な手槍で地雷戦法が可能で、かつ移動力9を活かして持ち場まで迅速に移動できるという、独自の壁役適性を持ちます。剣も装備可能であるため、エリートの剣を片手にアーチを回避するだけで簡単にレベリングができて育成もラク。但し、屋内では下馬が必須で、手槍地雷ができないのが弱点。

アスベルは、非常に入手容易な下級魔法で地雷ができるという有難いユニット。必殺率+10%の優遇魔法「ウインド」とスキル「連続」により、殲滅力に優れます。地雷以外の活躍範囲も広く、専用魔法「グラフカリバー」による飛行系討伐、リブローによる回復、ブリザードによる状態異常撒きなど、多芸な仕事ができる男です。ただ、守備面がやや脆く、受け時は地形効果なしだと撃破されやすいのが不安ポイント。

 

プリーストたち:★★★★

戦闘の難易度が高いのはもちろん、村訪問・説得・アイテム回収といったサブクエストの難易度まで高いのがトラキアの辛い所。こういったサブクエストを、杖の力で華麗にこなすのがプリーストたちです。

本作では杖が超強化されており、射程は無制限、状態異常の持続ターン数も無限、かつ杖のラインナップも大幅に増加しています。特に、最凶の杖「スリープ」を使えばどんな厄介な敵も置き物に変えることができ、貴重な所持品もそのまま略奪できます。スリープは敵に使われると厄介ですが、そんな場合は先制で「サイレス」を撃てば無問題。また、「ワープ」も全編で10本以上入手でき、遠方への奇襲や村の防衛に大きく貢献。自身をワープさせる「リワープ」も半無限に入手可能で、アイテム運搬や増援地点塞ぎに大活躍。

こういった強力さの代償として、これらの杖は全て武器レベルがAであり、ユニットの武器レベルをE→Aに上げるにはライブ200振り分という莫大な武器経験値を要求されます。これに対しプリーストは、初期レベルとCCボーナスによって必要経験値を半減でき、現実的な稼ぎ作業で武器レベルAに到達できます。これだけでも一軍の座は堅いプリーストたちですが、その中でも突出した性能を持つのがティナとサラです。

ティナは専用杖を2本も持つ恵まれたユニットです。専用杖「シーフ」は任意の敵のアイテムを奪えるという壊れアイテムであり、希少アイテムの回収や敵の無力化に大活躍。また、専用杖「アンロック」は遠方の宝箱を開けることができ、最強の盗賊対策法となり得ます。

サラは個人スキル「エリート」で成長速度が高い上、個人スキル「怒り」により地雷戦法もこなせます。マスタープルフ無しでCCも可能という有難いユニットです。

彼女ら杖ユニットは、トラキアの辛口ゲームバランスをぶち壊す活躍を見せてくれます。

 

封印の剣

ミレディ:★★★★

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高難易度化により初心者を置き去りにした「トラキア776」の反省を受け、難易度をノーマル・ハードの2種類から選択できるようになった本作。これにより、「ハードブースト」という、GBA作品特有のユニークな仕様が生まれました。これは、ハードモードでプレイ時、敵軍出身者のステータスが数レベルぶん底上げされるというものです。

この恩恵を最も享受しているのがミレディ。もともとの能力値が優秀であるのに加え、約10レベル分もステータスがブーストし、作中随一の高パラメータを誇ります。高速・高機動・高耐久と3拍子揃った性能で、万能の壁役として活躍。どんな敵が攻めてきても、取りあえずミレディを前線に出しておけば対処可能という、有難いユニットです。手槍と「デルフィの守り」を持たせて単騎進軍させれば、無双プレイも可能です。

複雑な地形のマップが多い今作では、地形に囚われない飛行系の機動力が光ります。特に、イリア19章・21章・23章といった山岳マップは、ミレディの独壇場です。また、自軍の他の飛行兵(シャニー、ティトなど)は、全体的に非力で脆弱なユニットばかり。その中で、豪腕かつ鉄壁なミレディは図抜けた存在です。

また、戦闘だけでなく、味方の輸送・買い出し・敵の誘導などの補助もお手の物。文句なしのエースユニットと言えるでしょう。

 

シン:★★★☆☆

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受け性能重視のミレディとは逆に、攻め性能に秀でているのが彼。

ハードブーストの効果もあり、力と速さがぐんぐん伸びます。特に速さは全ユニット最高である30まで伸び、厄介な敵のソードマスターや勇者にも追撃可能です。キラーボウや勇者の弓で大敵の敵はワンパンできるため、速攻で敵を排除したい場面で大活躍。終盤に大量に出現するドラゴンマスターを確殺できるのも嬉しいところです。

また、遊牧騎兵という兵種自体も大いに優遇されています。騎兵なのに河を渡ることができ、なぜか騎馬特効も受けないというインチキっぷり。ミレディと共に、自軍の二枚看板を担ってくれます。

 

ゴンザレス:★★☆☆☆

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ハードプースト適用対象のバーサーカー。彼の最大の長所は、地形「高い山」に登れる点。飛行系しか入れないはずの地形に立ち入ることができ、かつ回避率+40%という最高クラスの地形効果を受けられます。加えて、必殺率+30%の兵種補正も見逃せません。

ゴンザレスの仕事は、山の上に居座り、「地雷戦法」でベルン軍のドラゴンナイトを迎撃する事です。手斧装備のゴンザレスを高い山に置いておけば、敵の攻撃は全て回避し、返しの必殺で敵を葬ってくれます。屋外戦限定ではありますが、ミレディ並みの耐久力とシン並みの火力を併せ持った撃墜王として大活躍してくれます。

 

 

烈火の剣

ヘクトル★★★★

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烈火の剣」では、ハードブーストの効果が弱体化され、寝返りユニット頼りの攻略は難しくなりました。加えて、無限にも思える数の増援と、異常に狭い出撃枠、そして厳しいターン制限がプレイヤーを苦しめます。少人数かつ短時間で無数の敵を倒すためには、どうしても反撃中心の地雷戦法に頼らざるを得ません。そんな環境にピッタリのユニットが、ヘクトルです。

彼は、斧使いで重歩兵のロードという、従来の主人公像を覆すユニットです。「斧使いは攻撃が当たらない」「重歩兵は鈍足」「ロードは非力で脆弱」というのが、過去のFEのお約束でした。一方のヘクトルは、命中率・速さ・火力・耐久力の全てに優れ、従来の常識を全てひっくり返しました。

その高耐久力を活かした手斧地雷戦法は非常に強力です。敵軍の目前や増援ポイントの近くに手斧装備のヘクトルを配置しておけば、反撃で敵を残らず一掃してくれます。特に、厄介なペガサスナイトの増援に対処できるのが嬉しいところ。

また、ラスボスである「古の火竜」とまともに渡り合えるのもヘクトルの強み。リンは火竜に対して攻撃を通しづらく、エリウッドは火竜に追撃されて死ぬため使い物になりません。そんな中で、火力と耐久力に秀でたヘクトルは、火竜に唯一対抗可能なユニットです。正主人公であるエリウッドとの対比が、ヘクトルの強さをより際立たせます。

 

プリシラ★★★☆☆

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ヘクトルに次ぐ無双ユニット。

速さと幸運が自軍最高レベルに高く、森などに配置すれば回避率は驚異の100オーバー。従来のヴァルキュリアと違って、魔力の成長率も高く、火力は十分です。敵の攻撃は全て躱し、反撃の魔法攻撃で敵を葬る、魔法地雷戦法が可能です。

ヘクトルでは3すくみ的に不利な敵(剣士・傭兵など)や、守備の高い敵(アーマーナイトドラゴンナイト)に対して地雷戦法を仕掛けたい場合は、プリシラの出番です。また、ヘクトルと違って体格が低く、救出されやすいのも利点。地雷を仕掛けたい目的地まで飛行兵に輸送させたり、役目を果たした後に飛行兵に回収させたりと、縦横無尽の立ち回りが可能です。魔法の耐久値は手斧の2倍もあるため、武器の消耗の心配が少ないのも利点です。

アタッカーのみならずヒーラーとしても使え、高い魔力を活かしたワープ・レスキューによる補助も得意。ヘクトルの苦手分野を補いつつ、多方面の活躍が見込める、強ユニットです。

 

聖魔の光石

アメリア:★★★☆☆

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GBAのFEも3作目となり、ゲームバランスも調整され尽くした本作。多くのユニットが概ね平等な強さに設定されていますが、そんな中で強めなユニットとして挙がるのがアメリアです。

彼女の兵種は、3段階進化ができる専用クラス「新人兵士」。レベルアップの回数が47回と豊富であり、またクラスチェンジボーナスも2度受け取れるため、パラメータは高速で伸びていきます。特に、守備と回避の両方が高く、壁役として優秀です。18章・19章といった、増援が無数に湧くマップでは、彼女の耐久力が攻略のカギとなります。

但し、最終的な守備の期待値は、ジェネラルの場合でも21程度。耐久力に全幅の信頼を置くことはできない、微妙な値です。突出した強キャラを作らない、聖魔らしい調整です。

 

ジスト:★★☆☆☆

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アーマーを除いた自軍ユニット中で、最もタフなユニット。勇者にクラスチェンジさせ、手斧を持たせれば、地雷戦法で敵を一掃してくれます。魔の森などの、増援が大量に湧くマップでは、壁役として大活躍してくれます。

但し、アメリア同様、ジストもずば抜けた強キャラではありません。便利なユニットの中の一人、といった感覚です。

 

蒼炎の軌跡

チャップ / ガトリー:★★★☆☆

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蒼炎の軌跡」では、敵の命中率が全般的に引き上げられ、GBA時代の回避戦法が全く機能しなくなりました。逆に、武器威力は引き下げられ、特効倍率も3倍→2倍に低下。魔道書に至っては、ウインドが威力2になるなど、異常な下方修正が入ります。結果として、特攻武器と魔法の恐怖から解き放たれた重歩兵が、戦場を支配し始めます。

中でも、チャップ&ガトリーは守備が30まで伸び、壁役として大活躍。このゲームでは、敵ユニットの攻撃力は高くても30台止まりであり、チャップやガトリーならほぼ無傷で戦えます。

ジェネラルの弱点といえば速さが低い点ですが、それも心配無用。本作には速さの成長率を30%も増強する「騎士の守り」があるため、速さをカンストまで育てることも容易です。速さ上限値も24と高めであり、敵の追撃に怯える必要などありません。

更にスキル「勇将」を発動させれば、速さは36、力は43にまで上昇。ジェネラルでありながら敵のソードマスターにすら追撃を取る怪物へと化します。マニアックの終章でも、乱数次第で無双プレイが可能。移動力以外にはこれといった弱点の無い、万能の守護神です。

 

オスカー / ケビン / マカロフ:★★★★

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ジェネラルたちの弱点を補う、「動ける壁」。

彼らの固定成長方式での最終パラメータは、力26・速さ27・守備27と、全方位的に優秀。特に守備27という数値は、ジェネラルにこそ及ばないものの、壁役として十分に信頼できる値です。

加えて、本作の騎兵は、攻撃後にも再移動が可能です。敵を殴った後に後陣に戻って呪歌を受けたり、攻撃後に防衛ラインを再形成したりするのに便利です。特に、大量の敵と乱戦を繰り広げる終盤のマップ(23章・26章・28章など)では、乱れた陣形を立て直すために、再移動能力は非常に重宝します。

更に、今作の騎兵は、クラスチェンジ時に習得する武器を、剣・槍・斧・弓から任意に選択可能。自軍に足りない武器種を補充できる、嬉しいシステムです。本作最強武器である斧や、終盤のドラゴンマスター対策に役立つ弓を習得すれば、自軍の戦力強化に繋がります。

様々な優遇措置のお陰で、動ける壁として大活躍してくれる騎兵たち。3人を横一列に並べて防衛ラインを引く戦法は、どんなマップでも非常に有効です。

 

リュシオン:★★★☆☆

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歴代最強の「踊り子」。今作では、1回の呪歌で何と4人を同時に再行動させることが可能。1人で4人分の活躍をする、規格外のユニットです。

移動力も8と、歴代踊り子で最高の値。「ナイトリング」を装備させれば、前線に出て味方を再行動させた後、再移動で安全圏に帰ってくる、といった芸当もできます。これには化身状態を維持する必要がありますが、本作では15章で「化身の石」を大量に盗めるため無問題です。

また、踊り子としてはシリーズ唯一の飛行兵。山や林などの地形に左右されず、味方のサポートをこなせます。踊り子の新境地を切り拓いたユニットです。

 

暁の女神

ハール:★★★★

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暁の女神」では、特効倍率・魔法威力がGBA時代の基準まで引き上げられ、重歩兵や騎兵たちは鳴りを潜めました。その後釜となる壁役が、動く城ことハールです。

その機動力と耐久力は、前作の壁役をも大幅に凌ぎます。移動力9はもちろん、力・守備は38、速さは32まで伸び、まさに万能型のステータス。

また、本作では、弓と風魔法が竜騎士に対して特効では無くなりました。ドラゴンキラーのような特効武器も登場しません。唯一の弱点である雷魔法にさえ気をつければ、どんな敵に対しても安定して戦えます。前作の攻撃後再移動システムも健在であり、また今作から登場する「段差」にも足を取られず、戦場を縦横無尽に駆け巡ります。

ハールが特に活躍するのは、2部終章・3部5章のような防衛マップです。限られたターン数以内でドロップアイテムや財宝を回収するためには、強気の進軍が求められます。そんな回収役に最も相応しいのがハールです。地形を無視でき、耐久力も高いため、単独で敵陣に突っ込ませても、財宝を持って生還してくれます。

壁にしても単騎駆けさせても強い、便利なユニットです。

 

アイク:★★★☆☆

ハールと同じく、壁性能と単騎駆け性能に長けた頑強な男。

無限回使用可能な専用武器ラグネルのお陰で、近接武器と間接武器入り混じった敵軍を受けから殲滅するのが得意なユニットです。ステータス上限も力37・速さ37・守備32と高水準にまとまっており、守備はラグネルの補正で更に+5されるため、容易には沈みません。加えて、専用奥義「天空」による自己回復も可能で、不滅の継戦能力を誇ります。

一方で、魔防の低さゆえ、魔道士から集中攻撃を受けると危険。特に、雷魔道士を相手にする場合、被必殺による事故死が非常に怖いです。強力なユニットではあるのですが、エースであるハールの弱点を全く補えないのがやや残念な所。

 

新・暗黒竜と光の剣

ウルフ / ザガロ★★★★

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ゲームの難易度が6段階にも分化された本作。最高難易度モードでは敵パラメータのインフレが激しく、序盤から高火力の攻撃が自軍に降り注ぎます。そんな猛攻を跳ね返す、鉄壁の壁役がウルフとザガロです。

兵種変更システムを利用し、加入直後にジェネラルに転職させれば、彼らの守備力は15にも達します。これだけで、敵の物理攻撃の大半を受け止めることが可能。手槍等を装備させれば、敵の攻撃を凌ぎつつ、適度に相手を削ってくれるため、弱いユニット用のエサ作りにも貢献してくれます。

初期値の優秀さもさる事ながら、成長率も人外級。合計個人成長率は驚異の445%であり、他のユニットの2倍の速度で成長します。レベルアップの度に全ピンを連発し、HPは2ずつ伸びていきます。力・速さ・守備はすぐにカンストすることでしょう。

終盤になれば、守備は30に到達。本作の終盤の敵は勇者武器が標準装備のため、守備が30もあればほぼ無傷で攻撃を耐え抜けます。錬成トロンにさえ気を付ければ、最強の受け性能を発揮できます。

 

ベック / ジェイク:★★★★★

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シリーズ異例の遠距離攻撃専門職。前作までにも、10マス先に攻撃できる固定砲台「アーチ」が登場していました。ただでさえ強力なアーチを、①任意のマップで、②弾数無限で、③移動しながら使用できる、という反則級のユニットがベックとジェイクです。

移動力8以下の敵兵や、壁の向こうの敵兵に関しては、遠方から一方的に嬲り殺せます。また、ジェネラルで敵をせき止めている間にシューターで狙撃すれば、大方の敵には対処可能。盗賊に逃げられそうな場合にも、遠方からの狙撃能力が光ります。

アーチとは違って、武器の切り替えも可能。飛行系に強いクインクレイン、シューターを即死させるサンダーボルト、安価で命中安定なファイアーガン、威力も命中も優秀なエレファントなど、装備は多様です。砲台が錬成可能というのも嬉しい仕様であり、相手に合わせて性能をカスタマイズできます。

敵の遠距離武器持ちを狙撃するのも、シューターの大事な仕事です。リザーブ持ち司祭やウォーム持ちソーサラーを遠隔で撃破し、自軍有利な盤面を作り出すのに役立ってくれます。

射程が長いユニットというのは、チェスで言えばクイーン、将棋で言えば飛車と同じ。規格外の便利さゆえに、新暗黒竜以外の作品には(DLCを除き)登場すら許されていません。長いFEの歴史の上でも最強のユニットと言えるでしょう。

 

新・紋章の謎

クリス♂:★★★★

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前作で猛威を振るった強キャラが、ことごとく下方修正を受けた本作。ウルフとザガロは登場章を19章に遅らされ、ベックとジェイクはシューターを解任。その裏で、彼らと交替するように現れたのが、圧倒的なパラメータを誇る「影の英雄」です。

クリスは、上級職Lv10程度まで育てた時点で、力・速さ・守備といった主要パラメータが早くもカンストします。キャラメイクシステムのお陰で、プレイヤーに都合の良い成長率にカスタマイズできるのもポイント。

その高い能力値を活かし、壁役として大活躍してくれます。特に、キャラメイクで「博愛者」を選択した場合、守備成長率は下級職加入キャラ中最高となります。経験値を集中させ、早期にクラスチェンジさせれば、前作のウルフ&ザガロのようなエースユニットに変身。ジェネラルに兵種変更すれば、敵の攻撃を寄せ付けない無双ユニットと化します。4章のグルニア王族救出、5章のシューター対策、8章の勇者部隊対策などに大いに役立ってくれます。

因みに、クリスは性別も選択可能ですが、攻略上は圧倒的に男性クリスが有利。女性クリスは兵種の制限が多く、特にアーマーナイトバーサーカー・ホースメンといった強兵種に転職できないのが辛いところ。高難易度で女性クリスを選ぶのはMブレマー以外にはお勧めできません。

 

チェイニー :☆☆☆☆

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味方に変身できる能力を持った特殊職。通常の戦闘での使い勝手はイマイチですが、闘技場では負け知らずの賞金王です。

今作の闘技場では、挑戦者の能力値に比例して、対戦相手の能力値も高くなります。但し、チェイニーが闘技場に挑戦する場合は、変身前の能力値を参照して、敵の能力値が決まります。つまり、低能力値のチェイニーが、エースユニットであるクリスに変身した場合、クリス相当の戦闘力でチェイニー相当の敵と戦えるワケです。本作の辛口難易度の闘技場も、チェイニーの手にかかれば容易に連戦連勝できます。

高難易度モードでも、軍の資金面は全てチェイニーにお任せ。特に、15章では時間を気にせず闘技場を利用できるため、何十万ゴールドもの賞金を稼げます。財力があればあるほど、終盤の難関マップでの戦略の幅も広がります。火竜を確殺するためにドラゴンソードを錬成したり、グラウアー対策に「はやての羽」を買い込んだり、といった作戦のためには豊富な資金力が欠かせません。

実戦での活躍は十人並みですが、独自の角度で軍の戦闘力強化に貢献してくれるユニットです。

 

覚醒

ドニ:★★★★

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異常な数の増援と平坦な地形がプレイヤーを苦しめる本作。1ターン毎に8体ずつ増援が湧いたり、一度に18体も増援が出るなど、非常識な物量が軍師を襲います。増援を迎撃しようにも、山や水場といった地形がほとんど存在しない平坦なマップのせいで、敵を堰き止めることもできません。対策として考えられるのが、無双ユニットを増援部隊に突撃させ、敵軍を壊滅させる作戦です。

そんな作戦を可能にするのが、最強の村人ことドニ。彼の強みは、「太陽地雷」による生存力です。一定確率で与ダメージの半分を回復する「太陽」の効果により延々と自己回復を続け、敵にいくら殴られても死にません。結婚相手とダブルさせて敵陣に突入させれば、それだけで敵を全滅させてくれる事でしょう。

また、幸運×2%で武器の耐久度を減らさずに攻撃できるスキル「武器節約」を習得できるのも強み。薬やダブル効果を合わせれば、ドニの幸運は50を超えます。この状態であれば、トマホークやスワンチカといった貴重な武器をノーコストで使用可能。殲滅力と回復力に一層拍車が掛かります。

また、女性ユニットの結婚相手としても適任。スキル「良成長」を子供に遺伝させ、第2のドニを誕生させることも可能です。

 

ルフレ♀ / リベラ (ソーサラー転職):★★★★★

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太陽地雷と双璧をなす「リザイア地雷」の使い手。上記2人とも、ダークマージに転職しての使用を想定しています。本職の闇魔道士であるサーリャとヘンリーはHPや速さに難があるため、バランス成長型のルフレや高初期値のリベラがソーサラーに適任と言えます。

リザイア地雷の魅力は、太陽地雷と同じく、無限自己回復によって無双プレイが可能な点です。太陽とは異なり、リザイアの回復効果は確定で発動するため、運要素を排除できるという強みもあります。また、体力減少量がダメージに上乗せされる「復讐」も習得可能であり、HPが減ってからの立て直しも得意。

本作ではリザイアが店売りされており、無限に購入可能なのも嬉しい点。但し、武器節約によって無料で攻撃できる太陽地雷戦法とは異なり、リザイア地雷は一発の攻撃あたり49Gを消費します。積算すると1マップで3000Gほどの出費となり、軍師の財布には大ダメージです。

因みに、ソーサラーとして運用する場合、有利なのは男性ルフレより女性ルフレでしょう。女性ルフレはクロムと支援Sになれるため、ダブルで力を発揮。マップに2人だけを出撃させ、クロムをダブルさせたルフレで敵を全滅させる単騎プレイも可能。クロムと支援を組めるという点において、ドニをも凌駕する使い勝手のユニットです。

 

アズール / セレナ:★★★☆☆

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本作の子世代には初期値・成長率ともに優秀なユニットが多く、親世代の役割を食ってしまうほどです。その中でも特に優秀なのは、初期兵種に恵まれたアズールとセレナ。勇者にクラスチェンジさせれば、ドニと同様の太陽地雷戦法で無双も可能。セレナには「良成長」を遺伝させることもでき、まさに2人目のドニとして活躍してくれます。

但し、子世代の加入はゲームの終盤。育成にも時間がかかるため、ストーリー中での活躍の機会が少なくなってしまうのが残念です。

 

幻影異聞録 #FE

まもり×ドーガ:★★★☆☆

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幻影異聞録#FE」は、「覚醒」の後に発売された、アトラスとFEとのコラボレーションRPG

このゲームのバトルにおける最大の脅威は、敵の「セッション」です。これは、特定の自軍キャラに対して、複数の敵が連続攻撃を仕掛けてくるというもの。脆いキャラがセッションを受ければ、即死は必至です。更に悪いことに、この作品の自軍キャラは、ペガサスナイト・ダークマージ・アーチャー・剣士など、軟らかい職業が勢揃い。ほとんど何も行動させてもらえず、味方が次々と倒されて全滅、などという負けパターンも頻繁に起こります。そんな苛烈な戦闘の鍵となるのが、自軍唯一の耐久型キャラ・まもりです。

その高い守備力に加え、常時敵に狙われやすくなる「挑発」、味方への攻撃を自動でかばう「慈愛の盾」、被弾時に自動でGuardコマンドを使う「鉄壁」、などの頼れるパッシブスキルの数々を習得。加えて、自軍唯一の槍耐性持ちでもあります。本作では、剣装備のイツキが固定メインキャストである以上、常に槍攻撃に怯えながらのバトルが続きます。そんな中、自動で槍攻撃を吸い寄せてくれるまもりの存在は、まさに守護神。

攻撃面においても、自軍でただ一人の斧使いとして活躍。ペガサスナイトドラゴンナイトソシアルナイトなど、斧攻撃は抜群を取れる相手が多く、重宝します。抜群範囲だけを見れば、斧属性は弓属性の完全上位互換です。

加えて、再行動効果を持ったスペシャルスキルも有用。味方全体を回復した後に再行動を行う「レンチンハート」、味方全体を蘇生した後に再行動を行う「レンチンソウル」などは、どんな場面にも有効な立て直しスキルです。攻撃・守備・サポートと、3拍子揃った強キャラと言えるでしょう。

 

if

モズメ:★★★★

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無双ゲーと化してしまった「覚醒」の反省を受け、綿密な無双対策が施された本作。特に暗夜ルートでは、敵の妨害系スキルが非常に強く、過去作のような地雷戦法は通用しません。「死の吐息」「四牙」などによる定数ダメージや、「守備封じ」「ウィークネス」などによるデバフで、自軍の戦力を確実に削がれます。これらのスキルの発動を阻止するため、1回の戦闘で確実に敵兵を撃破する火力が求められるようになりました。そんな環境で輝く、卓越したアタッカーがモズメです。

暗夜ルートにおけるモズメは、本作屈指の強クラス「弓聖」の資質を持つ唯一のユニットです。本作の弓は、威力が斧相当に強化されている上、3すくみ有利によるダメージアップも狙いやすい武器となっています。敵である白夜軍は、青武器装備職が15職中9職と偏っており、緑武器である弓は相性で優位に立っています。特に、デバフが厄介な槍聖や上忍、耐久に秀でた山伏や絡繰師に対して相性有利を取れるのは大きなメリットです。

また、弓聖はスキル「先手必勝」「弓の達人」により攻撃力を9も伸ばすことができ、火力が一層向上。転職して「お大尽」「死線」を習得すれば、攻撃力は驚異の+29。この状態で「強者の弓」を装備して4回攻撃を行えば、もう倒せない敵は居ません。ラスボスであるタクミをも一撃で葬れる最強キャラと化します。

その他の習得スキルも、優秀なものが勢揃い。「凶鳥の一撃」で回避率の高いボスを狙撃したり、「映し身人形」で手数を増やしたり、「良成長」を子供に遺伝させたりと、運用法は多種多様です。

 

リョウマ:★★★☆☆

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暗夜ルートとは逆に、白夜ルートでは従来同様の無双ゲーが展開されます。その無双を牽引するエースユニットがリョウマです。

リョウマの強みは、高い反撃性能と回避率です。「雷神刀」によって直間両方の攻撃に反撃ができ、また「剣の達人」「流星」によって敵を殲滅できます。加えて、本作の剣聖は回避率+10%の兵種ボーナスが付与されており、生存力もなかなか。速さを盛れる「居合刀」や回避を底上げする「葉隠」を装備すれば、平地であっても回避率は100%を超えます。

また、相性の面でも剣聖は有利。敵である暗夜軍の装備武器は斧・剣・魔法に偏重しており、刀装備であればほぼ相性対等以上の勝負に持ち込めます。お陰で、敵軍に放り込んでも平気で生還してくれるユニットとなっています。

白夜ルナティックの終盤は、100体以上もの敵が湧く難関マップが連続します。そういう乱戦は、リョウマの得意とするところ。増援の群れにリョウマを突撃させるのが、終盤の安定行動となります。

 

FE無双

リョウマ:★★★★

ファイアーエムブレム無双」は、「if」の後に発売された、コーエーテクモゲームズ開発の戦略アクションゲーム。

前作「if」でゲームバランスを荒らしたリョウマが、何故か更に強化されて登場しました。彼の強みは、他の追随を許さない殲滅力。特に、主人公たちが威力20の鉄の剣を振っている最中に、威力80の専用武器「雷神刀」を引っ提げて登場するという場違い感を見せ付けます。この剣を振り回しているだけで、勝手に周りの敵たちは倒れていきます。

加えて、攻撃範囲の広さも魅力。特に、周囲に雷を落とす「強3」攻撃や、前方に衝撃波を飛ばす「強4」攻撃により、範囲攻撃を普段使いできます。これにより、敵将にダメージを与えながら周囲の一般兵も一網打尽し、無双ゲージ・覚醒ゲージを効率的に溜められます。そして、ゲージを解放して無双奥義や覚醒を敵将に打ち込み、速攻撃破が可能です。

更に、リョウマは攻撃速度が高いためDPSも高め。その上、スキル「流星」の習得により更に攻撃速度はアップします。プレイアブルキャラが剣士だらけの本作において、他全ての剣士を産廃にするほどの性能を持つユニットです。

 

カミラ:★★☆☆☆

本作にたった3人しか登場しない斧使いの1人という、希少価値あるユニット。リョウマでは苦戦しがちな槍兵へのメタとして、重要な役割を持ちます。

FE無双の飛行兵は、移動力が歩兵の4倍と非常に高く、常に時間に追われる本作では重宝します。特に、時間制限ありのミッションが突然発生した場合や、アンナの記憶が遠方に出現した場合など、現場に急行させるには打ってつけの人材です。

他に、威力が30と高めの専用武器「カミラの艶斧」を持参してくれるのも嬉しい点。また、飛行兵ゆえ、崖の向こうに他ユニットを運搬するお使い役もこなせます。様々な便利さが合わさり、取り回し抜群のユニットです。

 

エコーズ 

シルク:★★★★★

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前作「if」の流れを継ぎ、「エコーズ」には高難易度の攻城戦マップが多数登場します。長距離攻撃や召喚魔法持ちの敵がひしめく城は、まさに難攻不落。また、屋外戦マップであっても、沼・山・森・海・河・砂地などを越えて敵陣に攻め入る場合が多く、マップの性質は攻城戦に似ています。どちらの場合でも、城壁や水場といった複雑な地形が、プレイヤーの進軍を阻みます。

しかし、そんな地形を紙切れ同然に変えてしまうのが、シルクの習得する白魔法「ワープ」です。例えば、正攻法では苦労するはずの城攻めマップは、ワープで城内にエースユニットを送り込めば簡単に攻略できます。綿密に配置された敵の布陣も、ワープの前には意味を成しません。他に、山越え・河越え・沼越えといったステージも、山や河の向こうにユニットをワープさせればOK。大抵の難関マップは、ワープで片が付いてしまいます。

一方で、従来よりワープ戦法には危険が付きものでした。敵の懐に送り込んだエースユニットがピンチに陥ってしまえば、本隊からは手助けのしようがありません。しかし今作では、HPが減ってきた段階で「レスキュー」すれば問題はありませんし、「撤退」コマンドでマップから退却もできます。仮にエースがロストしても、「ミラの歯車」で蘇生が可能。

その強力さゆえに、過去作では、ワープには厳しい使用制限が付けられていました。例えば、「烈火の剣」では29章にならないとワープを入手できず、使用回数はたったの3回。一方、シルクは僅かレベル9という早期からワープを習得でき、しかも使用回数は無限。明らかにゲームバランスを度外視しています。

その姿は、さながら戦闘職(鉄砲玉)を前線に撃ち出す発射台。つまり、過去作のベックやジェイクと同じ。強さ評価は文句なしの満点です。

 

セーバー:★★★☆☆

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ワープで敵陣に転送される筆頭の切り込み隊長。シルクでワープさせたい前衛ユニットは数多く居ますが、その中で最も戦闘に長けているのはセーバーでしょう。

彼の最終職業「魔戦士」は攻・速・守の全てに優れたクラスであり、大軍を相手取った無双プレイも可能です。まず、SPDの最低保証値が17もあり、物理攻撃に対する回避率は全兵種中最高。スキル「破邪」により魔法ダメージも半減でき、物理魔法両面への高い耐久力を誇ります。ダメージを受けても「暗黒の剣」で自己回復ができ、仮に死んでも「ミラの歯車」で復活できるため、安心して敵に突撃させられます。

魔戦士になれるユニットは他にも何人か居るのですが、その中でも特に成長率に優れているのがセーバーです。特に、DEFの成長率はカムイやジェシーに比べて15%も高く、HPの個人成長率も良いため、生存力は大いに信頼できます。ATKやSPDにも穴が無く、パラメータが満遍なく伸びるため、魔戦士ループでの育成にも向いています。

敵が多くて面倒なマップでは、初手セーバー突撃が安定。5章までは徒歩で、6章ではワープで敵陣に切り込ませましょう。

 

エフィ:★★★★

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村人ゆえにレベルアップ回数が多く、かつ個人成長率にも優れ、すくすく育ってくれるユニット。ソシアルナイトや魔道士といった戦闘職に就かせても良いですが、シスターにCCさせると特に強力です。

シスターエフィの長所は、「レスキュー」を無限に使える点。特に、シルクとタッグを組ませれば、ワープで敵陣に切り込ませた味方をレスキューで引き戻す、究極のヒット&アウェイ戦法が成立します。これが使えれば、どんな難関マップも、たちまち作業ゲーへと化してしまいます。

レスキュー自体は、行動後の味方の位置調整や、足の遅い味方の救済など、単体でも汎用的に使用可能。それ以外にも、リブローやアゲインといった魔法も無限に使用でき、非常に便利なユニットです。

サポートだけでなく、本人の戦闘力も際立っています。ATKとSPDが高く、厄介な魔物もエンジェルで粉砕してくれます。スケルトンやドラゴンゾンビといった硬い魔物を倒すには、エフィの力が欠かせません。サポート役としてもアタッカーとしても一流の強キャラです。

 

風花雪月

リシテア:★★★☆☆

エコーズのシステムをベースに、キャラ育成の自由度が大幅にアップした本作。育成次第で、強力な兵種・武器・スキルを獲得させれば誰でも強くなれるため、個人としての強ユニットは基本的に存在しません。そんな中で、例外的にズバ抜けた個人性能を持つのがリシテアです。

リシテアの成長率は魔力60%・速さ50%と高水準。魔道士に必要なこの2能力の成長率が50%を超えるのは全ユニットでリシテアのみであり、作中最強の魔法アタッカーと言えます。

能力値だけでなく、覚える魔法も優秀。初級魔法中威力最大のドーラΔ、敵の魔防を無視するルナΛ、騎馬特攻のダークスパイクΤ、魔物特攻のエンジェルなど多数の魔法を覚え、常に敵に大ダメージを与えます。その上、「グロスタールの大紋章」持ちであるため、魔法攻撃時に20%の確率で更に威力が上昇。

加えて、紋章一致の英雄の遺産「テュルソスの杖」との相性が最高。魔法攻撃の射程+2の効果が得られるため、高威力で遠方の敵をスナイプする超火力砲台へと変貌します。その上、装備中は確率50%で大盾・聖盾を発動できるため、リシテアの紙耐久を大幅に補強できます。

それだけでなく、個人スキル「天才」により兵種経験値・技能経験値が2倍速で溜まったり、白魔法「ワープ」を習得できるためマップの速攻クリアに貢献してくれたりと、何かと便利。天才という肩書きに恥じぬ優秀ユニットです。

 

FE無双 風花雪月

シェズ:★★★☆☆

シェズ | ファイアーエムブレム無双 風花雪月

ファイアーエムブレム無双 風花雪月」は、「風花雪月」の世界観と「ファイアーエムブレム無双」のシステムを受け継いで開発された戦略アクションゲーム。

本作では、攻撃速度・移動速度・使用武器といった戦闘性能が兵種ごとに決まっており、これらはスキルやレベルでは変化しません。従って、ユニットの強さはほぼ兵種によって決まり、個人性能はあまり影響しません。そんな中で、例外的に個人として優秀な性能を持っているのが、主人公シェズです。

シェズは自軍トップレベルで移動面に優れており、常に時間に追われる本作では非常に有り難い存在です。特に、専用兵種「アスラ」の兵種アクションで高速移動ができたり、「無間の瞬動」により制圧済みの砦へワープできたりするのは便利。遠方に敵将が出現したり、離れた場所でミッションが発生したりといった状況にも、柔軟に対応できます。

また、準専用スキル「真の覚醒」により覚醒状態が長続きし、殲滅力も上々。メインミッションや外伝には強制出撃であるためレベルアップの機会も多く、自軍のエースとなりやすいです。傭兵系主人公は強い、というシリーズの伝統を見事に受け継いだユニットです。

 

ローレンツ★★★☆☆

前作では、両刀型の凡庸な成長率のせいで、テュルソスの杖の引換券とまで言われた不遇な男。しかし、本作ではどういう訳か大出世し、硬い、強い、早いという浮沈要塞として名を馳せます。

特に、ゲージを消費して敵の攻撃を無効化するという個人アクション「薔薇の舞」が非常に優秀。無双ゲームという名の通り、本作では無数の敵に包囲され袋叩きにされる状況が多発します。そんな展開でも、ローレンツは3発程度なら敵の攻撃をノーダメージに抑えてくれ、その間に範囲攻撃で敵を殲滅してくれます。そして、消費したゲージも周囲の敵を葬ることにより瞬時に回復。これを繰り返すことで、無敵の生存力を誇ります。

また、攻撃面を強化できる優秀なスキルも数多く習得します。特に、緩い条件で与ダメを20%向上できる「攻めの用兵術」や、「力+2」「力+5」「力+10」の併用により、攻撃力を爆盛りできます。加えて、ほぼ無条件で覚醒ゲージ増加量を上昇させる個人補助スキル「名門貴族」により覚醒使用頻度もアップし、殲滅力はさらに向上。一般的に覚醒中は守備面が疎かになりがちですが、ローレンツに限っては「薔薇の舞」を盾に敵陣に突撃できるのが非常に強力です。

 

ヒーローズ

ファイアーエムブレム ヒーローズ」は、本家ファイアーエムブレムの歴代キャラが参戦するスマートフォン用ゲームアプリ。スマホゲーという性質上、次々と新キャラが実装され、環境とともに強キャラの地位も移ろいゆきます。そこで、サービスリリースからの年度ごとに、特に強いと感じたキャラをピックアップします*2

 

(サービス1年目) ラインハルト:★★★★

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画面の小さいスマホに対応し、8×6マスという狭い箱庭での戦いが繰り広げられる本作。それゆえ、アタッカーにはマップを制圧する機動力が求められます。

ラインハルトは、サービス1年目では、3マスの移動ができる騎馬タイプと、2マス先を攻撃できる魔法属性を合わせ持つ貴重なキャラでした。8×6マスの盤面しかない本作において、5マス先までを攻撃範囲に収られるため、マップの大半がラインハルトの勢力圏に入ってしまいます。この芸当ができたのは、初年度では他にセシリア・レオン・総選挙リン・バレンタインロイの4キャラだけです。

加えて、自分から攻撃時に2回攻撃が可能な専用武器ダイムサンダも強力。威力は9あり、「勇者の槍+」などの連撃武器の水準と比べて高火力。彼自身の素の攻撃力も魔道士の中では高めであり、そこへ「鬼神の一撃」「騎刃の鼓舞」などで火力を盛る事により、大抵の敵をワンパンできてしまいます。「奥義の鼓動」+「月虹」といったコンボを使えば、不利属性の敵すら強引に突破できます。

 

あまりに強すぎたためか、「連撃防御・魔道」「ホースキラー+」「強化無効・遠距離」など、ラインハルト泣かせのスキルが次々と登場。2022年8月現在で錬成も貰えておらず、公式からも警戒されている殿堂入りキャラと言えるでしょう。

 

(サービス2年目) 伝承アクア:★★★★

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本作において、従来作から最も大きな進歩を遂げたのは踊り子でしょう。様々な武器を装備でき、1チームに複数加入させることができ、踊った対象にバフを与えられる。従来と比べれば、破格の使い勝手です。加えて、「救援の行路」「相性激化」など、踊り子の役割を強化するスキルも豊富。

そんな中でも特に注目すべきが、飛行踊り子です。武器を装備可能な飛行踊り子は、FEでは歴史上初。森や山といった障害物を無視して味方をサポートできる他、「編隊飛行」で味方に駆け寄ることができ、飛行ユニット専用の強力なバフも習得できます。飛行パーティを組まない場合でも、指揮系スキル発動のために飛行ユニットをパーティに組み込むのは効果的ですし、「空からの先導」で移動の補助も可能です。

飛行踊り子の中でも特にサポート性能に秀でたのが、伝承アクアです。専用スキル「ユラリユルレリ」により歩行・飛行ユニットの移動を+1することができ、誰でもラインハルト並みの機動力を手に入れることができるように。加えて、「清鈴の宝具」により、簡単に味方の全能力を+6でき、フルバフブレード等の戦法を強力にサポートできます。仲間のHP+3、魔防+4の伝承効果も魅力。出る年度を誤った画期的なキャラです。

 

(サービス4年目) 比翼リン:★★★★

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ラインハルトの弱点を補強したかのような連撃キャラ。

専用武器「疾風の双手裏剣」は、連撃武器でありながら速さ+4のボーナス付きであり、高いスピードからの4連撃を狙えます。かつ、武器の奥義カウント-1効果により、奥義「月虹」を1カウントで撃てるため、なんと1戦闘で月虹を2回発動できることに。事前に近くの敵を殴っておけば、「暗器(7)」効果により敵の守備を下げた状態で戦闘を開始できます。加えて、初期スキルも「鬼神飛燕の一撃3」「速さ守備の牽制3」と充実しており、これだけで一発あたりのダメージを10も盛れます。このような高火力に晒されてしまえば、並大抵の壁役はひとたまりもありません。

加えて、マップで1回だけ自分を再行動可能にする比翼スキルにより、手数を稼ぎやすいのも強力な点。「烈火の剣」出典キャラを再行動させる双界チキも同時期に登場し、強さに拍車がかかりました。伝承アクアや正月ピアニーといったサポート飛行キャラを添えれば、伝承英雄戦のアビサルもラクラク突破できるほどの大戦力となります。性能にも環境にも恵まれ、また使用感も爽快なキャラです。

 

(サービス5年目) 破骸エーデルガルト:★★★★★

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比翼リンをも容易く受け切る不沈艦。

彼女の強みは、何と言っても鉄壁の受け能力。敵から攻撃されたときは、専用武器「双紋章の力」の効果により遠距離反撃、追撃阻止、かつ敵の奥義カウント-1、かつダメージを40%軽減します。手厚い防御効果の重ね掛けにより、強力な攻撃もかすり傷程度に抑えます。そして返す刀で、奥義カウント最大値-1効果と奥義カウント変動量+1効果により、奥義「緋炎」を即座に発動し敵を玉砕。加えて、専用スキル「破骸障壁」の効果により、戦闘終了時にHPを7回復し、傷を癒します。

それだけでなく、攻め能力も優秀。初期スキル「重装の遊撃3」により森を無視して2マス移動を行い、「攻撃守備の万全4」との組み合わせにより常に攻撃+7保証で敵に殴り掛かります。その上、毎ターンに1回、自分から攻撃した際、戦闘終了後に再行動できるというオマケ付き。重装キャラでありながら、アグレッシブに敵を蹴散らして進軍します。

無色ゆえに属性苦手相手も存在せず、おまかせで突撃させれば伝承英雄戦も連戦トライアルも一人で勝ててしまう万能無双キャラです。その強さに気付いた上位ユーザーたちがこぞって10凸破骸エーデルガルトを育成し、闘技場や英雄決闘チャレンジの環境を阿鼻叫喚の地獄へと変えました。

 

まとめ

歴代FEシリーズにおいて最も強力なのは、上記で★5となった、次のユニットたちでしょう。

  • 遠方から一方的に敵を嬲り殺せるベック&ジェイク
  • リザイア地雷により脳死でも敵を全滅させられるルフレ&リベラ
  • 無限ワープで盤面を支配するシルク
  • 無双性能も積ませ性能も圧倒的な破骸エーデルガルト

このようなエースユニットはゲームの花形である一方、あまりに便利すぎるキャラは思考停止プレイを生みやすく、SRPGの楽しみを破壊しかねません。

また、「強さ」の本質は時代とともに変わり続けています。高い攻撃力か、タフな生存力か、便利なスキルか・・・  強キャラに求められる条件は、作品ごとに移ろい行きます。

まだ見ぬ次回作ではどんな強キャラが登場するのか、期待が高まります。

*1:鉄の剣は重さ2、鉄の槍は重さ6、鉄の斧は重さ7

*2:特筆すべきキャラが無い年はスキップとします