前作に比べ、クリア後のやり込み要素が充実した「ピクミン4」。その中でも特に難しいのが、ゲーム内で挑める小ステージでのスコアアタックです。「ダンドリチャレンジ」「ダンドリバトル」「葉っぱ仙人の挑戦状」のそれぞれで、最高評価を取れれば、ステージごとにプラチナメダルが与えられます。
プラチナメダル取得には戦略面・アクション面で試行錯誤が求められ、歯応えは抜群。そこで、各ステージの中でも、プラチナメダル取得が特に難しかったステージを上位10位までランク付けしました。
なお、下記ランキングでは、インターネット上の攻略情報を見ず、自分でクリアルートを模索した場合の難易度を評価します。※因みに、上位は殆どが「葉っぱ仙人の挑戦状」のステージとなります。
10位:淘汰の縄張り
大型原生生物6体を2:30以内に倒すという、忙しいステージ。
ハリアラシとマザーウジンコには岩ピクミンの単発火力が有効で、ミズモチとヘビガラスとダイオウデメマダラには紫ピクミンの継続火力が有効、という相性関係を理解するのがクリアへのカギ。後は、岩が有効な相手を倒しきった後、ポンガシグサで岩を紫に変換し、紫が有効な相手を倒していく、という流れになります。
また、作戦自体は立っても、それを実行できるかはまた別。ボスにピクミンを捕食されたり、トッシンを外したり、といったタイムロスが慣れない内はどうしても発生します。アクションパートが難しいステージでした。
クリア方法メモ
9位:雪達磨製作所
氷結した6つの部屋のかまどに火を灯し、ケンチクを進めるステージ。
種火を正確に投げるという、普段はあまり経験しないムーブを要求されるのが難しいステージです。特に、
- 種火を投げる対象がかまどでなく原生生物にロックオンされてしまう
- 種火運搬役の足が遅く、ユキフタクチの雪玉やフーセンドックリの風に巻き込まれる
- 種火を投げても、段差の上のかまどに上手く入らない
など、アクションの面でプレイヤーを悩ませる箇所が多数。アクションを1回でもミスするとプラチナメダルの取得は怪しくなってくるため、リセット事案となります。圧倒的にリトライ回数が嵩んだステージでした。
クリア方法メモ
8位:最果ての闘技場
ダンドリバトルでルーイに100点以上差で勝利することを求められるステージ。
大差での勝利がプラチナ条件ですが、慣れない内はそもそも勝利すらできず、頭を抱えるステージでした。特に、スタート時のピクミン数が、プレイヤー5体に対してルーイ20体というハンデ付きなのがキツい点。
点差を開けるために大事なのは、ルーイに自由に点数を稼がせないこと。妨害の重要性に気付けるかが、クリアのカギでした。特に、下記のような行動が効果的でした。
- ルーイのピクミンが運搬するプレミア品は、それより1~2体多いピクミンで横取り。これにより、ルーイのピクミンを無為に勾留することができる。ルーイが横取り仕返してくる事はほぼ無い。
- 原生生物と戦っているルーイのピクミンにトッシン。原生生物にルーイのピクミンを捕食してもらう。
- モスを見掛けたらトッシンしてスタンさせておく。
ダンドリバトルはシナリオ中でも何度か挑む機会がありますが、中盤以降の難易度上昇が激しかった印象です。
クリア方法メモ
7位:断崖アスレチック
オッチンとのキリカエを活用することが求められるステージ。
崖上にピクミンを投げるアクション要素、ヌシイモガエルを倒すボス戦要素、複数のキンカイに適切にピクミンを割り振る戦略要素、とあらゆるプレイヤースキルが求められる難関ステージです。電気ゲートや原生生物にトッシンを正確に当てるエイム力も試されます。トッシンを外しまくり、無数のリセットを余儀なくされました。
クリア方法メモ
6位:急か急か台所
ピクミンの適切に使い分けてオタカラを運搬するステージ。
重量物は紫ピクミンに運ばせ、キンカイは白ピクミンに運ばせ、陶器やキノコといった障害物はオッチンに壊させる、という役割分担が重要になります。これだけではオッチンの手が回らないため、障害物に優先順位を付けたり、一部障害物はピクミンに処理させたりといった工夫も必要になります。障害物処理の方法を色々模索し、数多のリセットを余儀なくされたステージです。
クリア方法メモ
5位:紫の免許皆傳
重量100の紫オニヨンを運搬するオッチンを援護するステージ。
「何をしないべきか」が重要となるステージです。特に、下記のポイントに気づくかが、クリアのカギでした。
- 体制が整わない序盤は、アメボウズは無視で良い
- アメボウズは、ローラーさえ壊してしまえば、倒し切らなくても良い
- ベビーチャッピーゾーンは、スイショウ壁側から迂回できるので戦わなくて良い
- おったまダケは、氷壁側から迂回できるので戦わなくて良い
これらに気づくまでに時間がかかり、圧倒的にリセット回数が嵩んでしまいました。「運搬経路を遮る敵がいるものの、実は倒さないのが正解」という引っ掛けステージは総じて難易度が高く、同タイプのステージは全て5位以内にランクインしています。
クリア方法メモ
4位:白の免許皆傳
奈落だらけの狭い通路に原生生物がひしめくステージ。
ボス然として佇むオオハナタタキが難敵ですが、実はこれを倒さないのが正解と気付くまでに、幾星霜のリセットを要したステージでした。運搬役がオオハナタタキ付近を通過するタイミングが2回ありますが、それぞれトッシンでオオハナタタキをスタンさせておけば安全に通過できます。開始直後に、いかにも「これで倒せ」とばかりにゲキカラスプレーが配布されるため、てっきり撃破が必須なのかと思い込んでいました。とんでもない引っ掛けステージです。
他にも、
- 毒キノコは、羽ピクミンなら運搬時に飛び越えられるため、破壊の必要はない
- 羽ピクミンは、オタカラ運搬時は空路でショートカットしてくれるものの、ヒマジン笛で呼んだ際は陸路でしか移動してくれない。急ぎの際は迎えに行ったほうが良い
といった気づきづらい要素があり、大苦戦のステージでした。
クリア方法メモ
- 左上でハナタタキと戦っている羽ピクミンを最優先で回収。ここから反時計回りにオタカラを回収していく。回収役を任せる優先順位は、羽>白>岩。
- オオハナタタキ周辺を回収役が通過する際は、オッチンのトッシンでスタンさせる。まともに戦うと時間を浪費するので、生かしたままで問題ない。
- 全オタカラを回収できたら、羽20匹で白オニヨンを掘らせて運搬させる。オオハナタタキはやはりスタンさせる。
3位:徒夢の採掘場
オタカラの採掘という、経験の少ない仕事の手際が試されるステージ。
黄ピクミンは可能な限り温存し、採掘が必要な箇所に適切に割り振る、というムーブが求められる点が難しいポイントでした。また、攻略のカギとなる、下記点にも気付くのに時間がかかりました。
- 時間の制約上、左下のアオケダタラは倒さないのが正解。運搬時のみ、主人公でヘイトを逸らせば良い
- 実は採掘が一番早いのはホリホリ習得のオッチン
- 高台のピクミンは崖下からヒッコヌキ笛で引っこ抜ける
他に、デコボコした地形も嫌らしいポイント。地面の傾斜のせいでオッチンのトッシンが目標からズレやすく、リセットが嵩みました。
クリア方法メモ
2位:ダンドリ海館
1分残しゴールでプラチナメダルが与えられるステージが多い中、プラチナ条件として2分半残しを要求される鬼畜ステージ。
また、青ピクミンと羽ピクミンのみという低火力パーティで、土壁の破壊やミズブタ・マロガエルの処理といった力仕事をこなす必要があるのも難しい点。
また、ボス然として居座るデメジャコは、倒さないのが正解。これまでと異なり、デメジャコ周囲を最大で8個のオタカラが通過するマップ構成のため、ヘイト管理は至難の技です。主人公でデメジャコの気を引いて運搬をサポートする必要がありますが、少しでもミスするとピクミンが捕食されてしまいます。
その上、マップも広くて地形も複雑。狂気の高難易度ステージでした。
クリア方法メモ
1位:一網打尽の庭
たった60秒で敵100体を倒すという神業ステージ。
このステージに関しては、全くプラチナメダル取得の兆しが見えないどころか、現在銅メダルしか取れておりません。トッシンや衝撃波を駆使しても、60秒で90体撃破が関の山。最高難易度のステージだと感じました。
まとめ
ピクミン4の各チャレンジ中で、特にプラチナメダル獲得が難しいのは、下記のようなステージでしょう。
- 倒さないのが正解の敵がいる、というデザインのステージ
- アクションが難しいステージ
特に厄介に感じたのは、上記の1です。もし10体の原生生物が存在すれば、その内のどれを倒さないのが正解か、総当たりで10回の検証が必要になりますからね。
ただ、難しいとは言え、ピクミン4の各チャレンジは、ピクミン3のミッションモードと比べてだいぶ攻略がしやすくなった印象です。適度にメッセージでヒントが与えられるため、それに従うことでダンドリアップを体感でき、上達の実感が得られました。ステージごとの特色が豊かで、あまり使わなかったピクミンの特性を活用できるのも新鮮味があります。
次回作以降も、やり応えのあるチャレンジステージの実装に引き続き期待したいところです。