ファイアーエムブレム風花雪月 金鹿の学級のユニット評価【白雲の章・9月時点】

古くから、ユニットごとの当たり外れが激しいことで有名なファイアーエムブレムシリーズ。最近の作品では、ユニット間のバランス調整が綿密に行われ、極端な弱キャラや強キャラが生まれないよう工夫がされています。

それでも、「if」の時代に比べ、「風花雪月」ではユニット間の強さの偏りが激しいように感じます。そこで、現状での自学級のユニットの使い心地を、A〜Dの4段階で評価してみました。

 

クロード:B

f:id:throneroom:20190805003240j:plain

高速・高火力の遠距離アタッカー。弓使いとしては、「if」のモズメ同様の使いやすさを持ち、個人スキルの効果で成長も早めです。アーチャーにクラスチェンジさせれば射程が常時3となり、壁や谷を越えて敵を射殺すのに大活躍。セイロス教団のユニットとの支援も多く、幅広い活躍が期待できるユニットです。

 

ローレンツ:C

f:id:throneroom:20190805003243j:plain

遅い上に物理防御も低いため、アタッカーにも壁役にも使いづらい準イラナイツ。特に、上の画像の速さ10という値は、アーマーナイトのラファエルを除くと自軍最低であり、簡単に敵からの追撃を貰ってしまいます。

一応、魔防が高いという強みはあり、魔法受けには使えます。手槍を持てば、敵のメイジやプリーストの釣り出し役にはなってくれます。また、得意技能の配分は合理的で、槍術・理学・馬術を鍛えればダークナイトの資格は簡単に得られるでしょう。今後の成長に期待が持てるユニットです。

 

ラファエル:D

f:id:throneroom:20190805003254j:plain

固い・強い・遅いの古典的アーマーナイト。ただ、ラファエルに関しては、強みであるはずの固さもイマイチ。上の画像の守備16という値は、実はヒルダと1しか変わらず、物理職を釣り出す壁役としては安定しません。もちろん、釣り出しの際に魔法職が一緒に釣れてしまうと死が見えます。他に、アーチャーを釣り出しても射程3には反撃できず、ソシアルナイトを釣り出しても再移動で逃げられるなど、壁役の責務を全うしてくれません。

さらに、上の画像では速さがたったの5であり、加入時からの伸びはゼロ。敵にガンガン追撃され、体力をゴッソリ削られてしまう、破滅的な遅さです。どうしようもないユニットですが、もし今作にも「守備隊形」があるのなら、習得できれば一気に強キャラになるのかもしれません。

 

イグナーツ:D

f:id:throneroom:20190805003259j:plain

魔防以外の全てのステータスがクロード以下という、悲劇の弓兵。特に非力さがネックで、弓の攻撃がまともに敵に通りません。弓以外の得意技能も剣術と理学であり、余計に火力が下がる方向にしか行きません。

そんな彼ですが、個人スキルの効果で命中が+20されるという、他のユニットには無い強みがあります。このお陰で、敵が森や回避床に乗ってしまった時に活躍。敵のHPを確実に少量減らしてくれるので、削り職人としても使えます。このニッチな長所を突き詰めれば、独自の運用が可能になるのかもしれません。

 

ヒルダ:A

f:id:throneroom:20190805003304j:plain

ラファエル相当の力と守備を備えた、超高速ユニット。可愛い顔をしてゴリラ並みの腕力を兼ね備えており、力17という値は生徒の中でトップ。アタッカーとしても壁役としても使えるリベロです。

さらに、個人スキルの効果により、ヒルダに隣接する男ユニットは攻撃が+3されます。これを活かし、ヒルダを囲むように男キャラを並べる陣形を敷くと強力です。これにより籠手のダメージを+12したり、シルヴァンの「女好き」と重畳させたり、といった応用技も有効。戦闘もサポートも一流の、強キャラです。

 

リシテア:B

f:id:throneroom:20190805003319j:plain

「烈火」のニノのような火力、「エコーズ」のシルクのようなサポート力、そして「蒼炎」のステラのような成長速度を兼ね備えた魔法アタッカー。個人スキルの効果で技能レベルが2倍速で上がるのが非常に有難く、次々と便利な闇魔法を習得します。軽さがウリの「ウォーム」、敵の魔防を貫通する「ルナ」、魔獣を殲滅する「エンジェル」など、攻撃魔法は有用なものばかり。

白魔法を色々と覚えてくれるのも嬉しく、ヒーラーとしてサポートに回るのも得意。加えて、かつて最強と言われた魔法「ワープ」を覚えてくれるのも嬉しい点です。ワープは射程が「魔力÷4」と厳しく制限されたのが痛手ですが、それでも初期配置で分散した味方を合流させたり、転移床迷路を強引に突破したりするのに大活躍。多方面の活躍が期待できるユニットです。

 

マリアンヌ:B

f:id:throneroom:20190805003308j:plain

低速だが高魔力な、合理的なステータス配分のヒーラー。「ライブ」を使い続けるだけで自然とレベルや支援値が上がっていくので、育成はかなりラク。攻撃性能も悪くなく、「ブリザー」を習得すれば最低限の戦闘はこなせます。物理攻撃の通りにくい敵のアーマーナイトを突破したい場合などには重宝します。

また、序盤から「リブロー」を覚えてくれるのも嬉しいところ。4しかない低い移動力を、回復魔法の射程で補えるのは心強く、前作までのトルバドールのような安心感があります。

 

レオニー:A

f:id:throneroom:20190805003323j:plain

ヒルダと同様、攻速守に優れたバランス型前衛職。優秀なステータスに加え、個人スキルで更に与ダメージ+2、被ダメージ-2が加わります。アタッカーも壁役も担当できるため活躍の幅が広く、ソシアルナイトペガサスナイトといった高移動力の兵種にすれば縦横無尽の働きをしてくれます。

また、苦手技能を持たないというのもポイントで、育成の幅が広め。ボウナイト・ファルコンナイト・ドラゴンマスターなど、様々な最上級職が狙えます。即戦力にもなり将来性もある、優れたユニットです。

 

ベレス:C

f:id:throneroom:20190805003235j:plain

主人公。ステータスは高火力・低速・低耐久ぎみ。従来作の戦士やウォーリアーを彷彿とさせる、バランスの悪いパラメータ配分です。

ベレスの困ったところは、技能レベルが伸びない点。自軍のユニットは、生徒であろうと教職員であろうと、毎週の個別指導と自習で勝手に技能が上がっていきます。しかし、担任であるベレスだけはそれが無く、いつまで経っても技能が伸び悩んだままです。いくら先生とは言え、せめて自習ぐらいはしてほしいものです。

技能は教員研修で伸ばすこともできますが、指導レベル上げで忙しいベレスにそんな暇はありません。結果的に、技能レベル不足により資格試験に受かれず、さらに弱くなっていくという悪循環。とは言え、主人公が中盤まで弱いのはFEのお約束。今後、専用職や専用スキルが登場して強化されるのに期待です。