フリーゲーム「ヴェスタリアサーガ」をプレイしてみました。
トラキア以前のファイアーエムブレムを作られていた方のゲームということでかなり楽しみにしていた一作ですが、予想通りの面白さで嬉しい限りです。
内容も、もう一つの進化を遂げたファイアーエムブレムという感じで、本家と似ているようで決定的に違う点があるのも興味深いところ。
とても面白いゲームだったので、序盤を遊んで印象に残ったユニットと、各章の感想を書いてみました。
特徴的なユニット
ゼイド
やたらカチンコチンな王子様。
このシリーズの王子様と言えば、マルスやリーフなど軟らかいユニットが多いイメージだが、ゼイド君はどういうわけか守備が一番伸びる。
このゲームでは守備が10を少し超えている程度で序盤の攻撃は凌げるため、彼の存在はかなり有難い。
ブロディ
ミスター「可憐な花」。
隣接ユニットの守備・魔防を3上げるという能力が強く、暗夜王国のエリーゼの「可憐な花」と同様の運用ができる。
前線に出るとすぐ死ぬエリーゼとは違い、アーマーナイトの彼は前衛に行きやすいので、かなり有難い。
取得経験値が1.5倍になる「勤勉」のスキルも強く、これのお陰でとんでもない勢いでレベルが上がる。
ただ、パラメータ上限が低いのが難点で、上級職レベル1の時点で既に力・速さが頭打ちなのはさすがにキツい。
メルディ
スキル「俊足」の効果で移動力が9もある超速少女。
村の防衛、買い物、敵からの逃走などに大活躍してくれる。
回避率が他のユニットの3倍ぐらいあるのも嬉しい点。
ブロディと同じくパラメータがすぐに頭打ちになるのは気になる。
シーラ
壁越しに戦うような場面では欠かせない戦力。
本作では弓自体が割と強く、特にたった600Dで買える連続攻撃武器「盗賊用連射弓」が強力。
これを持てば、高い速さと移動力を武器に、敵をガンガン倒してくれる。
シーゼル
能力自体は平凡だが、本作では魔法がかなり便利。
炎魔法は歩兵に特効、風魔法は騎兵に特効、というように特効範囲がやけに広く、彼の魔法にかかればほとんどの敵は一撃で倒せる。
各章の感想
序章:王女と公子
最初の章なのに、民家の訪問・船舶の護衛・盗賊の撃破と、やることが盛りだくさん。
民家はある程度無視しつつ、最初から港の方に走らないと、トルキア船を防衛しきれない。
海上から海賊が船を攻撃するので、アトル王女を囮にして海賊を陸地に釣り出し、船を守り切った。
1章:ゼイドの出撃
この章も、村2軒を山賊から守る必要があるので忙しい。
ナイトのトロイが山賊を瞬殺できるほどに強く、彼に頼り切ってクリアした。
2章:海賊の島
序盤はターン制限があるため忙しいが、中盤以降はゆっくりできる章。
山賊がチビチビ湧いてくるので、それを狩って稼ぎができる。
3章:ガラキア討伐
村を守り、部族領を訪問し、鉱山都市を開放し、帝国将軍と戦い、ガーディアンを倒し、…とやることがいっぱいの章。
崖や山が多く、騎兵や重騎士中心の軍だとなかなか苦労する。
ただ、川や鉱山などのせいで狭い道が多いので、敵をせき止めるのは簡単。
4章:闇の咆哮
めちゃくちゃ増援が出てくる章。
洞窟から20ターンほど増援が湧き続けるため、武器の残量もプレイヤーの精神力もすり減る。
多くのユニットを即死させるほど高威力な斧「カーリーアクス」を持った増援が出現即行動したり、宝箱を取りに行くと火竜に焼かれるなど、死亡ポイントは多い。
5章:ベネキア動乱
敵の長距離攻撃に蜂の巣にされる章。
射程3~7の砲台「アーバレスト」、魔法なのに射程2~3の「ニーマ」、同じく槍なのに射程2~3の「ジャベリン」など、数々の理不尽がプレイヤーを襲う。
30ターンの制限があるので、悠長に敵の弾切れを待っている暇もない。
シーラで壁越しに間接武器持ちを撃破しつつ、6連扉をチェザルで地道に開けて突破した。
6章:クラルの山道
勝手に進む馬車を護衛する章。
馬車は速さゼロなので、ひとたび標的になれば追撃されてほぼ即死。
出撃人数は7人で馬車の移動力は4なので、一本道の山道にユニット4人を並べて馬車を停止させつつ、残り3人で山賊たちを撃破してクリア。
7章:魔女と貴公子
襲ってくる敵に反撃してはいけない章。
攻撃力を持たないシスターたちを前線に一列に並べて侵攻する、異例の作戦を余儀なくされた。
北部の草原では連続攻撃武器持ちの弓騎兵が暴れまわっており、凄く危険。