3すくみの歴史(ファイアーエムブレム)

ファイアーエムブレムにおける相性システムである「3すくみ」。

古来から脈々と受け継がれてきた制度であり、時代によって様相の変化の激しいシステムでもあります。

3すくみの進化の歴史を知ることはFEの歴史を知る上で重要だと感じたため、以下に概要をまとめてみました。

 

聖戦・トラキア

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最初期の相性システムは、剣・槍・斧からなる「武器の3すくみ」、風・炎・雷からなる「魔法の3すくみ」から成り立っていました。

その3種の魔法に対して、光・闇魔法が一方的に優位に立っているという構造でした。

聖戦では光魔法・闇魔法が優遇されていた訳ですね。

ただ、この時代は武器種類ごとの性能差が激しく、3すくみが上手く機能しているとは言い切れない状況でした。

特に性能が酷かったのは斧・炎魔法・雷魔法・闇魔法などです。

これらの武器は重量が極めて高く、すくみ上の有利が取れても追撃が取れないため、そこまでダメージ量が伸びません。

例えば、風魔道士と戦う場合。

相性有利な炎魔法で戦うより、軽い風魔法で追撃を狙った方が、結果的に大ダメージを与えられたりします。

3すくみ補正が微々たるものであったトラキアでは特にこの傾向が強く、3すくみなど気にせず剣と風魔法を使い続けるのが正解という場合も多々ありました。

 

封印・烈火・聖魔

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GBA版では風・炎・雷の魔法が「理魔法」に統合されました。

また、光と闇の優遇措置も撤廃され、理魔法と3すくみを形成するように。

武器間の性能差も改善され、3すくみがうまく機能し始めたのがこの世代と言えます。

3すくみによる命中率補正も、封印で10%、烈火で15%というように、トラキアと比べてまともな値に設定されました。

但し、魔法の3すくみに関してはイマイチうまく働いていたとは言えません。

例えば、敵の修道士や司祭と戦う場合。

相性のいいはずの魔道士や賢者をぶつけたとしても、敵の高い魔防に阻まれ、大したダメージを与えられません。

どちらかと言えば、ペガサスナイトパラディンなど、魔防が高めの物理職で攻撃を仕掛けた方が良い戦いができます。

安定期を迎えた武器の3すくみに対し、魔法の3すくみについては未だ研究段階と言え、これ以降の世代で形を変えつつ模索が続きます。

 

蒼炎

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蒼炎では風・雷・炎による3すくみが復活し、光魔法はすくみ外という立ち位置に。

今作では敵の雷魔法が厄介であり、それに対抗できる風魔法に一定の需要が生まれました。

例えば、必殺率が5%ある敵のエルサンダーによる事故を防ぐため、風魔道士で雷魔法を受けるという戦法が取れました。

とは言え、それ以外で魔道士に魔道士をぶつけたくなる展開は少なく、今回も魔法の3すくみは半ば死にシステムとなっていました。

また、光魔法はすくみ外となったことで需要が低下。

誰に対して役割を持てるわけでもない、使い道の無い魔法となり果てていました。

 

武器の3すくみに関しては、剣の弱体化により斧一強の環境が展開されてたのが印象的ですね。

 

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魔法の3すくみが更にアレンジされ、封印方式と蒼炎方式を融合したような形態へと変化しました。

この変更で最も割を食ったのは光魔法。

殆どの魔法に対してすくみ負けを起こす上、敵の闇魔道士は作中に2人しか出てこないという事で、常に不利な戦いを強いられることとなりました。

 

新暗黒竜・新紋章・覚醒

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もはや魔法の3すくみの存在価値は無いと判断されたためか、魔法全部がすくみ外へ移動。

ついでに、理魔法や光魔法といった魔法の分類も無くなりました。

また、3すくみ補正値が武器レベルに応じて変化するように。

前作までは、終盤になるほど補正の価値が相対的に低下していましたが、DS版以降は終盤になっても3すくみの意義が保たれるようになりました。

 

if

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3すくみ補正値が武器の種類に応じて変化するようになりました。

例えば、すくみ有利を取ることで敵の剣の威力を大きく落としたり、敵の斧の命中率をガクッと下げたりできるようになり、相性有利を取る重要性が一層増しました。

加えて、魔法と弓が武器の3すくみに参加。

両者とも敵を選んで発動できるタイプの武器ですので、役割対象を得たことでより明確な意図を持って運用できるようになりました。

今作では、

  • 穴の無い運用が求められる守備系の武器(獣石など)はすくみ外
  • 役割対象が欲しい攻撃系の武器(魔法、弓)は3すくみに参加

といった合理的な3すくみシステムが取られており、FEにおける相性システムの一つの完成形であると言えるでしょう。

 

ヒーローズ

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最近発表された、スマホ版FEの3すくみ。

産廃だった魔法の3すくみを武器の3すくみと連結させた、斬新な形態となっています。

因みに、武器と魔法の組み合わせも、剣=炎槍=雷斧=風、という新鮮なものになっています。

今まで標準は剣=風槍=炎斧=雷という組み合わせであり、蒼炎における魔法武器もこれに準じたものとなっていました。

暁では魔法の威力が調整され、剣=雷槍=風斧=炎いう組み合わせが暗に示されていました。

それだけに、ヒーローズの剣=炎から始まる組み合わせには個人的に衝撃を受けています。

まあ、剣も炎魔法も主人公っぽい属性で、且つ両方とも「赤武器」なので、それらが対応するのも分かりますけどね。

今後はこの対応付けがFEの主流になっていくのでしょうか・・・?

 

まとめ

時代が進むごとに、その形態をドラスティックに変えてきた3すくみ。

当初から存在感を発揮していた物理武器の3すくみに対し、魔道士の内輪で閉じていた魔法の3すくみはほぼ死にシステムでした。

これに対し、近年では物理武器と魔法を一緒くたにした3すくみが採用されており、FEの戦略性の向上に大きく寄与していると言えます。

個人的にはifの3すくみがシステムとして非常に洗練されていると思うのですが、今後もこの3すくみが続くのでしょうか、それとも3すくみは更なる進化を遂げるのでしょうか。

FEの未来に期待が高まります。

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